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【旅】2023夏の旅 --その7-- [【旅】2023年]

 ついにトラブルがやって来た、ここまで順調だった旅も、昨日の暴風雨により、我が家のテントは修復不可能な状態になる。なんで?という気持ちを笑い飛ばそうとしても、この先の対応を考えると、どうしても深刻に考えてしまう。がしかし、この難局を乗り切る事も放浪人の楽しみだと信じて、旅の予定は前進あるのみ。

2023年7月10日(月)
 3時半起床、港を散策しながら、激しかった昨日の嵐を思い出していた。
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アスファルトは乾いているが、テントサイトは水が浮いている。昨日の落雷で燃えた電線が垂れ下がり、2m程度の車には引っかかる状態で放置されている、テント撤収は乾いてからにするので、暫くはテントは水サイトに放置。車内で、オホーツク海から昇る朝日を眺め、これから8月初旬までのスケジュールを考える。
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明日以降、天候は下り坂になり、週末まで道内各地は雨の予報。根室方面が比較的曇り予報なので、予定を前倒しして東へ向かう事にした。9時前から徐々にテントの撤収を始める、まだまだ水の浮いた芝の上なので、アウターを外して比較的乾いた場所まで移動、メインポールを外すと2本共曲がっていて、元には戻りそうにない、、サブポールも曲がって、全部で4本のポールの内3本が修復不可能だ。
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 10時半出発、R239で東に向かう、何故かポータブルバッテリーの充電が出来ない。湧別町、サロマ湖を経由して能取湖を廻って能取岬に行く。
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少し海岸から離れると気温30℃、オホーツク海岸に近くなれば風の方向により24℃まで気温が下がる、しかし今日は暑く、今年初めて暑いと感じる。網走で給油を済ませて「道の駅しゃり」で休憩、少し離れた斜里温泉湯元館@400で入浴、入浴料金をガチャで支払う無人料金回収システムは説明を聞かないとすぐにはわからない。木陰で荷物整理、シガーソケットのヒューズをチェックするが異状なし。コンパクトな感じのする斜里駅前には、道の駅、コンビニ、写真スタジオ、カラオケ、居酒屋、温泉など揃っている、JR駅も外観がオシャレで感じがいい。郊外には広い畑が広がるだけであるが、人口は1万人もいる。少ない便数の列車が到着する時間になると、迎えの自家用車が集まり少し賑わいを感じる。バッテリーが無くなり冷蔵庫が明日朝まで持つか?パソコンもバッテリーが少ない。道の駅の隣「知床くまうし」で夕食を済ませ、夕刻散策して車中泊とした。奥歯が痛む、左足が痛む、何だか体調がおかしい。
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走行距離:192.5km
宿泊先:道の駅 しゃり

2023年7月11日(火)
 3時半起床、涼しい空気であるがバッテリーも無くなったので、残り少ないバッテリーのPC電源を入れ、JR斜里駅のWIFIを利用させて頂き、今夜の宿を探して予約、バッテリーと体の充電が必要なタイミングだろう。車もディーラーで確認してもらおうと探してみると、斜里町内にあったが火曜日定休だった。ここからオホーツク海岸は東に向けて北上する「天に続く道」を登ると、そのまま天に行きそうなので、R334に戻り、天に続く道スタート地点に行って見た。
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後からやって来た福山ナンバーの大型キャンパーご夫妻と話す、ケンカが絶えない話、今年は12日の予定で我々と反対方向で回っている話、我が家は1ヵ月を経過したと話などして別れた。オシンコシンの滝により涼しむ、知床に入ると道端に熊がいた。
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知床峠を超えて羅臼へ、国後島が近くに見え、あそこがロシアだとは思えない。羅臼町岬町には各屋根に巣作りしたカモメがヒナを育てている。
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ウトロに引き返し、道の駅で遅めの昼食、左足と奥歯が痛むので、15時には民宿にチェックインして昼寝する。風呂に入りながら精神的疲れが体調に現れたのかも知れない...と思いながらコンビニでゼリーとプリン、ざるそば、ワインを買い夕食とした。バッテリー満充電、風呂に2度入り回復を願う。

走行距離:177.4km
宿泊先:民宿しれとこペレケ

2023年7月12日(水)
 久しぶりの宿で朝寝坊、6時起床。青空が見えるウトロの朝、バッテリーは全てフル充電。朝風呂に入り休養するが、1日だけでは全回復は不可能だった。9時出発して天に続く道を通り、斜里町にあるディラーまで行く。Web情報では9時半開店となっていたが、入り口では10時からの開店と表示してあった... が、快く受け入れて頂きヒューズ確認、切れていない。詳細確認の為にドックイン、暫くするとシガーソケット部を持ってメカニックの方から説明があり、内部が溶解していてソケットが電極に接触出来ていない状態だった。部品は札幌にあるので明日の15時頃には入荷するとの事、修理をお願いして明日の再来店を予定して店を出る。昨年の帯広でのディラー対応と同じく、想定を超える対応に満足。https://hdj81v.blog.ss-blog.jp/2022-07-19
 ホームセンターでテントを探すが殆んど無くあきらめ、R244で根北峠を越えて標津町に行くと丹頂鶴のペアが草原にいた。
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ポー川史跡自然公園に立ち寄ると、この地には一万年の昔(縄文時代の創成期)から人の暮らしが続いた場所だと紹介されていて、明治期まで使われていた竪穴式住居跡が4000戸以上確認できる、アイヌ民族文化として脈々と繋がれた人々が定住したそうだ。川があり、海があり魚や動物の狩猟で生活が出来ていたのだろう。
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昭和57年に子牛を3頭食い殺した大きな熊が射殺され、剝製になっていた。この地には現在「OSO18」という熊が66頭の牛を襲っていて、現在も捕獲されていない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/OSO18
牛を食うというDNAが今も引き継がれているのだろう、人が襲われないことを祈る。受付の女性に昼食のおすすめ場所を尋ねると色々と教えてくれた、一番大衆向けの「食事処しのだ」でランチ、標津町北方領土館を見学して、返還への希望と同じか?展示物も日焼けして色が薄くなっていた。終戦後の侵攻により占拠された島は、ロシア敗戦後のタイミングで取り返し施策を打って出るタイミングだ。
雨の降らないうちに、野付半島を見学をしようと行くが、霧で何も見えない、道路脇にいる鹿を観察するのみ。野付温泉浜の湯@480に入り、17時には「道の駅おだいとう」に到着する、北方四島に関する展示がある施設だが17時で終了、あるのはトイレのみ、なので同輩が10台位いた。雨も徐々に勢いを増す予報なので、早めに寝室部を作り日暮れと共に眠る。

走行距離:157.3km
宿泊先:道の駅おだいとう

2023年7月13日(木)
 一晩中雨が降ったが3時半起床時には、小雨となり根室海峡から明るくなってくるが太陽は雲の中。天空には青空も見え、昼間は天候回復見込み。
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朝食を済ませで6時出発、昨日は何も見えなかったので、もう一度、野付半島を見に行く、水産会社の敷地内には、大きな角を持ったメンバーの方が多いが、早朝から網の補修作業が行われ活気のある砂嘴(さし)だ。
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左足が痛く、長くは歩けそうにないので車から眺めるだけで引き返す。標津まで戻りサーモン科学館開館(9:30)まで、標津平野を走ってみる。直線道路と直角交差点をあてもなく走ると中標津町に出た。郊外店舗も多く標津と比較すると大きな町だ、空港があるからなのだろうか、調べると人口は2.2万人、標津町の4倍もいる。1時間ほどドライブをして「標津サーモン科学館」に入るが、水族館?の様で科学的ではない、少々期待外れ。高さ30m展望台からは、他にこの高さが無いので360度が望めた。
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開店を待って「そば処 福住 総本店」https://oishii-fukuzumi.com/info.htmlでランチ。
 R335で羅臼へ途中「羅臼町郷土資料館」を見学、紹介VTRを見ながら二人して寝る。植別小中学校跡地らしいが、芝のグランドが綺麗だった。松法川北岸遺跡からは、8000年前の竪穴式住居跡から炭化した当時の物が出土している、火事となり屋根が落ちた事で炭焼き状態となった家財が炭化して現世に出土したのだそうだ。熊とシャチの器の説明がわかり易く、見応え十分しかも無料。羅臼でお土産を買い、霧の知床峠を超えてウトロ側に降りると真っ黒の雲に覆われ、時々激しい雨となる。15:30に北見のディラーへ、受付で1時間程度お待ちくださいと案内され、TVでも見て過ごそうかなと、椅子に座ると昨日のメカニックが来て部品交換終了、あっという間に終わる、ありがとうございました。今夜の宿、清里町のホテルに16時チェックイン。最後のクーポンを頂きレストランで夕食、刺し身サーモンが旨かった。

走行距離:240.8km
宿泊先:ホテル緑清荘