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【旅】2023夏の旅 --その6-- [【旅】2023年]

【旅】2023夏の旅 --その6--

 稚内に1週間滞在して、終日好天だったのは礼文島に渡った1日だけだった。奇跡的な天候に恵まれ目的は達し、今日は次のキャンプ地に移動する。自宅を出発して1ヵ月経ったが、トラブルもなく、おかげさまで益々元気に暮らせている。8月初旬には自宅に戻る予定であるが、この先も帰着するまで確定したスケジュールは無い。幸せな時間をありがとうございます、すべてに感謝。

2023年7月5日(水)
 今日は曇り予報であるが、徐々に青空も見え始め、8時半にはアウターも乾いた。9時半完了出発。宗谷岬までは青空のある気持ち良い天候だったが、オホーツク側に入ると海霧により曇り。気温15℃と寒い、猿払村の港でホタテの水揚げを眺め、昼食は「つなぎ処えん」で、ホタテかき揚げ蕎麦@700を頂いた。
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キモマ沼、ポロ沼の周辺を経由して、猿払村道エサヌカ線を走ってクッチャロ湖に向かう。
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今日からの宿泊地はクッチャロ湖畔キャンプ場、久しぶりに汗をかきながらテント設営、湖の方向に傾く夕日を眺めながら過ごす。
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走行距離:115.3km
宿泊先:クッチャロ湖畔キャンプ場(1泊目)

2023年7月6日(木)
 3時前の夜明けと共にカラスの声で起こされる、今日から雨の天気予報。7時からクッチャロ湖畔を散策していると降雨となり、エゾリスも忙しく走り回っていた。
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暫くテント内でTVを見ながら過ごす、宿泊者は殆んど出発したので、9時半頃から「道の駅 はまとんべつ」に行くが何もない、隣のスーパーに行くが何もない。仕方ないのでドライブでもすることにした。隣町の中頓別に向かい、途中で「ウソタンナイ砂金採掘公園」に立ち寄ると、若者が一人、講習を受けながら川の中で砂金堀の最中、採りたての3欠片の砂金を見せてもらう。挑戦してみたいが、雨が心配なので遠慮した。R275で中頓別に行くと、鍾乳洞の看板があり立ち寄る、入り口では野生のタヌキが出迎えてくれた、無料の公園には貸し出し用の傘、熊除けの鈴もあり自由に散策できる、軍艦岩が丘の上に見え「中頓別鍾乳洞第一洞」には入る事が出来た。
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洞窟の入口までは、熊除けの手動サイレンがあり、野生動物が身近な事を感じる。洞窟内は整備されているが、狭く探検気分が盛り上がる。大きな鍾乳石は無いが深い溝が洞内各所に見られた。鍾乳洞としては比較的新しい時代に貝殻の大量堆積により出来た地層が、鍾乳洞となったと説明されていた。ランチは中頓別の「里芋と蜂蜜」でオシャレで美味しい、出汁茶漬けを頂く。
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「道の駅ピンネシリ」に行くとキャンプ場が併設されていたが誰も居ない、敏音知(ピンネシリ)岳703mの登山口でもある。明治時代、砂金堀のゴールドラッシュ時には、この辺りの山中に大勢の男達が入り、金を手にした者は枝幸の町で酒と女を求め豪遊した。と記されていた。このエリアで発見された金塊が、日本最大(768g)で、中頓別の郷土資料館に置いてあるそうなので行って見る。
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r647に左折して山の周囲を一周する様に中頓別に戻る。中頓別を開墾した人は、広島県の大崎上島出身「楢原民之助」だと知る。漁師から砂金堀、その後この地を開墾し農業を始めたそうだ。北緯45度の誰も居ないこの地で、農業への挑戦は想像を超える。

走行距離:103.4km
宿泊先:クッチャロ湖畔キャンプ場(2泊目)

2023年7月7日(金)
 6時から朝風呂に入る、湖から吹く風が心地よい。雲が多いが日差しもあり、天候は回復傾向だ。朝食を済ませて9時過ぎにテントを離れ、浜頓別町の漁港に行って見る。人口3,800人程度の町であるが、漁業関係の若者が多く働いていた。カニ、ホタテの水揚げだろうと思うが、大型の漁船の仕事はおじいだけでは困難だろう。R238をオホーツク沿いに南下、高山の様な木々の生えた神威岬が、行く手を阻む様に立ちはだかる、ここは日高山脈の最北端が海に沈んでいる地点だそうである。北緯45度を下り、枝幸の町のスーパーで買い物を済ませて「う美蔵」https://umikura-shop.jp/help/aboutでランチをしていると、電話がかかって来た、とるとクッチャロ湖の売店です。今どこにいますか?との質問から始まり、案内を間違えていて、テントの移動を至急お願いしたいとの連絡だった。7/8の湖水祭りの準備がある様で、移動をお願いされサイトに戻る。続々と役場関係者が準備に集まり、我が家のテントだけポツンと1軒状態。BP充電を売店にお願いし、案内間違いを恐縮され、何度も謝られ、快く引っ越し作業に取り組む。汗をかきながら、13時半引っ越し完了、西風が強く今度は北向きに建設し、快適な我が家となる。
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お祭り会場の都合で、キャンプサイトが半分になり、夕刻まで徐々に混雑し始める各人の建設作業を眺めながら夕刻まで過ごし、湖に日が沈む、美しい夕景を眺めて日没と共に眠る。
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走行距離:72.3km
宿泊先:クッチャロ湖畔キャンプ場(3泊目)

2023年7月8日(土)
 4時起床、5時半からの朝風呂に入り、今日も心地よい風に吹かれて気分は最高。
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天候晴れ、8時からは祭りの準備が始まった。9時から交通規制が入り、駐車場への入場は許可車両のみとなる。テントの乾きも早く、9時半には撤収しサイトを出発。R238を南下、枝幸、雄武、日の出岬キャンプ場を覗いて、興部の「ダルマヤ」で蕎麦を頂き、JAのおこっぺソフトクリームを食べ、昨年と同じガソリンスタンドで100円洗車。泥と虫を落として久々にサッパリした車になった。沙留漁港でホタテの水揚げを見学してから紋別に向かう。紋別市ガリヤ地区港湾緑地は、港の広場だが1泊500円でキャンプ利用可能、ゴミ処理の協力金のみという設定。車中泊を検討していたが、サイトが広いのでマイホーム建築に至る。快晴21℃であるが、汗をかきながら15時完成。紋太の湯で入浴を済ませてテントで夕食、紋別バイオマス発電に沈む夕日を眺めて眠る。
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走行距離:149.6km
宿泊先:紋別市ガリヤ地区港湾緑地(1泊目)

2023年7月9日(日)
 朝から青空が広がる、オホーツク海からの朝日は既に昇り、朝の涼しい空気を楽しみながら過ごし、9時頃にはテントを出発して、ラベンダー満開の美しいオホーツク公園を散策、そのままコムケキャンプ場まで行って見るが原野が広がるのみ、紋別市に引き返しランチのあるお店を探すが、ほぼ休みにより「すき屋」となる。スーパーで食料を買いテントに戻る、今日は休日なので、周囲はBBQ大会だ。午後から昼寝...少し日差しが暑いが風は心地よい、ラジオから北見市の最高気温が35℃を超えたと報道、ラジオに雷ノイズが多発し始める、少々不安な南の空の積乱雲だった。雨雲レーダーを確認しながら、紋別市に積乱雲の雨が来る、来ない、来る、来ない、と情報がコロコロ変わっていたが、青空を真っ黒な雲が覆い、16時前にテント周りを片付けて車に避難。
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16時から降雨となり、落雷も激しくなり始めると、20m程横に落雷となり、電線が一瞬で燃え尽き30m程の火花が路上に落下、燃えたケーブルからは黒い煙が空を舞う。バックツーザフューチャーの映画のシーンそのモノを目撃した。
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その後数分でダウンバースト状態の暴風雨に変わる、幾つもテントは空に飛ばされ、雹交じりの雨は車の屋根が凹む程に叩き付け、最大瞬間風速は30m/sを超えている。我が家のドームテントも形が変わり吹き飛ぶ寸前だった。小型テントを除き、ファミリー型テントは飛ばされて全滅状態。自然の猛威は凄まじいパワーだ、楽しいファミリーBBQも一瞬で、ずぶ濡れ、家無しの被災者の状態となる。17時には収まり、テントを確認に行くが、横風によりテント内はジャブジャブ、ポータブルTV浸水、変形したテントはメインポールが曲がっていた。すぐには直せそうもなく、とりあえず荷物を車に運ぶ、幸い寝室部には水害は無く、マット、寝袋は無事。テントはそのまま放置し、明日の朝、乾いて撤収する事として、今夜は車中泊。
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18時頃からは到着組のキャンパーがやって来るが、地面が湿っていると言いながら被災地?にテントを建てていた。先程の状況は知る由もない。食材はそのままで、外食(ラーメン山岡)を済ませて20時就寝。この先は車上生活なのか...

走行距離:89.3km
宿泊先:紋別市ガリヤ地区港湾緑地(車中泊)