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【旅】2023夏の旅 --その1-- [【旅】2023年]

2023年6月4日(日)
 今年も夏は北に向かう。岡山県から見る日本列島は北に向かって反り、どう見ても日本海側を北上する事が一番の近道に見える。当分は一人旅で出発、宿泊の予約もなく一路、青森県三沢市を目指す。どんな事を知り、何に出会うのか?楽しみであるがトラブルは避けたい。
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 快晴の朝、9:00自宅出発。R2を東へ向かい、ブルーハイウェイ経由R250で赤穂ICから山陽自動車道路を利用、舞鶴若狭自動車道を経由して「道の駅 若狭おばま」に立ち寄る。昨年秋、暴風の中、ここで仮眠した。https://hdj81v.blog.ss-blog.jp/2022-10-04昼間に見ると雰囲気が異なり、田園の広がるエリアの道の駅だった。暗くなってから到着し、明るくなる前に移動する事は周辺の地形も判らずリスクが高いと実感する。そのまま高速道路で、敦賀市の完成間近の新幹線駅を眺め、山間部から下って駅に突入する様な線路だなぁ。と思いながら、開通前の期待と、開通後の現実は落差があるだろうと想像しながら、時間はかかるが少しづつでも発展する事を祈ります。48年前に開業した山陽新幹線小郡駅(現:新山口駅)も田んぼ真ん中の駅だった。
 今日は富山県を目指すが、パーキングの看板で「道の駅うなづき」を発見し、この辺りなら温泉も多数あるだろうと想像して目的地にした。17:30到着、既に施設は閉店だった。近隣の立ち寄り湯「ふなみの湯」@500を発見し、海に沈む夕日に照らされながら入浴。
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近くのスーパーで食材とBeerを手に入れ、誰も居ない道の駅に戻る、21時就寝。外を見ると大型キャンピングカーが目前に止まっていた。
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走行距離:581.4km
宿泊先:道の駅うなづき

2023年6月5日(月)
 4:30起床、空は山側から明るくなってくる。目覚めると車中泊3台、キャンピングカー2台がいた。昨夜は涼しく、寝袋に潜ってよく眠った。車内のBedを撤収して5:30出発、宇奈月温泉方面に観光地へ行こうかと思ったが、早朝には何もないので、新幹線の駅「黒部宇奈月温泉駅」に行って見た。上下ともに1時間に1本程度のスケジュールだが、東京駅まで直行できる事は大変便利になった。
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2015年の開通から既に8年目、整備された新駅は徐々に輝きを失い欠けている様に見え、現状のままでは5年先にはお荷物装備になるだろう。敦賀まで繋がっても乗客は増えんぞ...どうする○○。
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 黒部川流域の扇状風景は、高低差から山と海を眺められて気持ちよい。河川の整備がされるまでは相当に川幅が広く急流で、黒部四十八ヶ瀬の表現の通り、雨が降ると、いたる所が川になったのだろうと想像する。
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朝日町のメノウ海岸に立ち寄り、気持ち良い海風を楽しんでから、R8で天険親不知を通過。
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 糸魚川市を散策、昨年も早朝に立ち寄ったが、どこも閉まっていたので、駅や商店街を見て歩いた。空地もあり大火の跡も感じられるが、ほぼ再生された新しい街並みが戻っている。江戸から昭和初期には物流の拠点として砂丘の上には料亭が並び、相当な賑わいだったそうであるが、建築物はほぼ残っていない。
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上越市、柏崎市を通過、R116経由で「道の駅 SORAIRO国上」を目的地にした。日本列島〇〇論の総理大臣の出身地だからか、高速道路の様なR116は、丘と田園地帯を突き抜けている。コメどころの田園は広く効率の良い農業が出来るのだろう。ここの田んぼ5枚あれば、田舎の谷合にある全部の棚田を凌ぐ広さだ。
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 目的地の道の駅にはキャンプ施設が新設され、温泉施設「てまりの湯」もあり賑わっている。17時から@300になる事もありがたく、1時間ほど休憩してから入浴を楽しんだ。ここに滞在を決めていたが、ラーメン夕食を済ませてから、燕三条駅近くの道の駅に移動して21時就寝。ここなら居酒屋も楽しめたなぁ...

走行距離:248.4km
宿泊先:道の駅 燕三条地場産センター

2023年6月6日(火)
 4:30起床、明るくなると目覚める。ここは燕三条駅前の環境で、商工会議所のビルがあり地場振興センターの駐車場が道の駅だった。朝から日差しも強く快晴なので、駅周辺を散策してみるが何もなかった。駅ナカには金属加工の製品を紹介しているショーケースがあり興味深い。戻って道の駅の中心である地場振興センターに行くと自動ドアが開いた。ここにも金属加工製品の展示かショーケースでされていたが、さすがにどこにもapple商品の展示は無かった。
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 R403経由R49で阿賀野川を上流へ向かうと、「津川町 狐の嫁入り屋敷」という案内を見つけて立ち寄る。毎年嫁入りの行列イベントがあるらしいが、今一つ屋敷の理由が判らず残念。軒先ではつばめが元気に恋愛中。
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西会津町から残雪の大日岳方面を眺め、「道の駅 にしあいず」で休憩。
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とりあえず会津若松駅前にいってみると、駅前に広いパーキングがあり、今夜の滞在場所にする。
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 鶴ヶ城の隣にある福島県立博物館@280を見学、明治期の猪苗代湖からの疏水事業を知る。盆地の郊外には広い棚田が広がっていた。会津若松駅前には日帰り温泉もあり飲食店もあり、今夜は居酒屋を楽しむ。地元のオヤジが溜まっている「居酒屋よしむら」に行くと、いったん断られるが、相席でもよければ...という。誰も居ない2名の席に座り隣を見ると20名位はいる座敷が見えるが、ここには誰も居ない。注文は紙に書く様に指導され、3品目ほど書いて渡すと、老眼なので文字が小さくて見えない、と突き返された。ならばデカい文字で拡大して記入したが、入りきらず裏面まで書いて渡すと、これじゃわかりません、裏には書かないでください。と再び突き返された。全て書き直してください。と言われ3回目のオーダーを記入して、何とか許可を得た。なんだか現地語が飛び交い、アウェー感アリアリの中で、ひとりBeerを楽しむ。暫くすると相席の禿げ親父がやって来た。店内は殆んど顔見知りの人ばかりらしく、仕事や付き合いの話して大盛り上がり、しかしながら先輩方の引きは早く、20時頃には引き上げ始める。地酒を楽しみながら目前のオヤジと少し会話すると同級生だった。気持ちよく酔って車内で爆睡。
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走行距離:137.6km
宿泊先:会津若松駅前のP@500

2023年6月7日(水)
 気持ちよく目覚める。地酒を飲み過ぎて何の話をしたのか?昨夜のことを断片的に思い出す。ナビに導かれるままに裏磐梯を目指し、途中の「道の駅 ばんだい」で洗顔を済ませて案内看板を見ていると、近くに慧日寺(えにちじ)跡があるそうなので立ち寄る。https://www.town.bandai.fukushima.jp/site/enichiji/enichiji_0206070809.html
駐車場も広く、誰も居ないのでソーラーパネルで暫くBP充電を兼ねて散策した。徳一という坊さんが開祖らしい。1869年に廃寺となり、平成になって復元されている。9時から開園らしいので30分程度
集落を散策、10分前に正面入口に行くと、もう入れますよ。との回答あり、興味は無かったが、お嬢様のお勧めされるままに資料館とのセット入場券を購入した。如来坐像も新設、古色付けされていた。
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裏磐梯の五色沼に移動し、気温20℃の清々しい空気の中で1時間程度散策する。
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「そば処おおほり」で昼食を済ませ、R115を快調に進むと「道の駅つちゆ」到着。ここで行き過ぎた事に気付き磐梯吾妻スカイラインまで引き返して、樋沼、浄土平、吾妻小富士を散策する。標高1700mあり半袖では寒く、火口一周はやめて引き返す。
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山を下って高湯温泉「あったか湯」@250で入浴、夕食はホルモン定食で腹一杯になり、道の駅で就寝準備していると、東京の宴会場より連絡あり、懐かしい方々と車中でコミュニケーションを楽しんだ。
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走行距離:155.4km
宿泊先:道の駅 ふくしま

2023年6月8日(木)
 今日も朝から日差しが強い、日の出と共に起床し、車内の温度が上がるまで過ごすと7:50が限界だった。今日の東北地方は真夏日の予測だと報道されている。今日は幾分距離を詰めておかないと、週末の青森県が遠くなるので移動中心となる。福島大笹生ICから米沢中央ICまで無料の高速道路を利用。このエリアも山深く江戸時代には交流の少ないエリアだったのだろう。しかし高速道路ではあっという間に到着した。道の駅 米沢に立ち寄ると、美味しそうなサクランボがお手頃価格で、開店準備中だったので、しばらく時間調整。
上杉神社(米沢城)を参拝する。祭られているのは49歳で急逝した上杉謙信、明治期になってから神社の整備が進んだ様である。
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 R13を北上、山形市を通過し、道の駅天童温泉で休憩、東根ICから無料の高速道路を利用し、完成している新庄真室川ICでR13に戻る。湯沢市を過ぎて横手市で夕刻になり、温泉施設の看板に誘われて「横手駅前温泉 ゆうゆうプラザ」@1100で入浴。気持ちもよく、今日はこの辺りで滞在先を探すと、駅前に再開発エリアの駐車場があり、金額の案内もなく無料の様子だった。しかしすぐ近くには新設された有料駐車場もあり、立駐で屋根もあり頑丈そうなので、こちらに移動した、2時間無料+@100/時間、近所の居酒屋を探すと「ほっこり処 福多朗」を発見、客は無く一人でBeerを頂いた。

走行距離:243.9km
宿泊先:横手駅東口市営駐車場@900

2023年6月9日(金)
 今日は朝から雨となる、屋根付き駐車場だったので雨音もなく快眠だったが、ここにはトイレが無く目覚めて即撤収出発。横手駅のトイレでお世話になる。市内には「かまくら館」などあり興味津々ではあるが、今夜は青森県三沢市まで行くので、躊躇せず雨天の中で前進。R13を北上し大仙市のすき屋で朝食、R105で角舘市経由、R49で田沢湖で休憩。仙岩峠を越え、はじめての岩手県に入る。盛岡市郊外を北上しR4に合流、一戸、二戸と順序良く住所が登場し「北のチョコレート工場&店舗 2door」に立ち寄り休憩。2Door表記がわかり易い。R395に分かれR340で「道の駅 なんごう」で休憩、田園風景の中にある道の駅に似合わず、JAZZ系BGMが流れていた。売店の隣には「JAZZの館」という建物があり、中にはステージとaudioと、たくさんのレコード、CDがあった。https://www.michinoeki-nango.com/
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この地では、1990年からジャズフェスが毎年開催されており、今年も7/29に開催予定である。
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日本の農業にもJAZZが似合うのかも知れない。誰も居ないホール内には、静かにJAZZが流れている心地よい空間だった。ジャズ誌「スイングジャーナル」もずらりと保存されている。
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八戸郊外を通過し、三沢駅に到着すると温泉があったので入浴@450、肌にまとわるようなヌルヌル感のある素晴らしいお湯だった。友人はまだ仕事中らしく、近くの「道の駅ろくのへ」に移動して車内で晩餐して眠る。雨は弱く静かな夜だった。
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走行距離:276.9km
宿泊先:道の駅ろくのへ

2023年6月10日(土)
 3時半起床、空が明るくなってきた。雨も上がり、青空も一部に見えている。天気予報では、太平洋側は曇り、日本海側は晴れるそうなので、日本海側寄りの十和田湖を眺めに行く。
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 ここの六戸エリアは広い畑もあり、北海道の様な風景が広がっている。r10で十和田市を通過、奥入瀬渓流に入ると雨なのか、木々の葉から水が落ちて来るのか不明であるが、車外には出たくない状態が続く、道路と川の高低差がセンチメートル単位のところもあり、カレンダーやポスターでよく目にする光景がどんどん現れる。早朝なので誰も居ないし、遊歩道も整備され、高低差も少く歩いてみたいが、ずぶ濡れは嫌なので車窓から眺めて通過した。十和田湖畔に到着し、水面を覗くと透明度が高く小魚も多数泳いでいた。この湖には明治期まで魚は住んでいなかったが、和井内さんが試行錯誤してヒメマスの養殖を始めてから、魚がいる湖になったそうである。今ではいろんな人が様々な魚を放置しているのだろうか?早朝から魚釣りをしている人を見かけた。また、「乙女の像」辺りの湖岸には大量の小魚が打ち上げられて死んでいた。
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発荷峠の展望台に行って見るが、雲が多く白黒の世界。展望台に貼ってあった秋田県小坂町の建築物のポスターに興味を持ち行って見る。「アカシア祭り」開催当日で賑わていたが観光客は疎ら。この町には鉱山があり2万人を超える人がいたそうである。
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そして藤田伝三郎(岡山市藤田の地名の元)が鉱山を整備し賑わいを作ったと紹介されていた。現存する日本で一番古い、木造芝居小屋「康楽館:こうらくかん」の中からは賑やかなステージが聞こえていた。復路を検索すると引き返す事が近道だった。復路の発荷峠からは青空と十和田湖が望めた。
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今夜の宿を探しながら三沢駅まで戻ってみるが、Webサイトでは探せないので直接宿に尋ねると、1件目は満室で断られるも2軒目で空きあり、今日はビジネスホテル泊とした。
溜まった洗濯をして、バッテリー充電、ゴミを処理して、水満タン。17時~かけ流しの大浴場でノビノビお風呂を楽しんだ。
18時から市内の居酒屋で旧友と合う。店を出ると夜霧が微かに街に掛っていた。

走行距離:188.0km
宿泊先:ビジネスホテル ミサワ イン コーヨー