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【旅】2022年11月14~16日 山陰の旅 [【旅】2022年]

2022年11月14日(月)
 特別な目的は無いが「全国旅行支援」の特典を利用するために「寒い日の温泉」「カニの季節」という理由で、以前より予約していた宿を目指す。自宅発9:30、ノンストップで鳥取の賀露港を目指していたが、トイレ休憩で奈義町の総合運動公園に立ち寄る。一組の利用客がいたが、広い施設はほぼ無人状態。アナウンス施設もある整備された野球場。6面のテニスコート。スケートボード場も新設されていた。この閑散とした状況からは、いったい誰が使うのか想像がつかない。しかしながら整備された施設は地域の誇りであり、スポーツ文化向上には必要な場所だ。私の幼年期には、稲刈り後の田んぼが、唯一の運動施設だったような気がする。野球のゴロ処理は稲の株に当たりイレギュラーボールしかなく、サッカーボールは、まっすぐに転がる事は無かった。野球もサッカーも世界レベルになったのは、子供の頃から施設が整備されているからだと確信する。そんな事を思いながらトイレを借り、奈義町総合運動公園に感謝して立ち去った。黒尾峠の紅葉が美しい。智頭から無料の高速道路を利用し、鳥取西ICを経由して賀露港到着、松葉ガニとの対面を果たす。が…カニは食べない。売っている松葉や親ガニを見るだけで十分。昼食は煮魚定食(鰈)を食し、隣席の焼きガニ、カニスキの香りを楽しみ十分満足した。「とっとり賀露かにっこ館」で魚やカニを見学し、少し波のある日本海を眺めてから、永楽温泉「温泉旅館 丸茂」にチェックイン。
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7年半も鳥取市に住みながら、入ったことのない場所だったが、「全国旅行支援」のおかげで利用する事が出来た。源泉52℃のかけ流しのお湯は素晴らしい。
中庭に向いた各部屋からは季節感のある庭が見え、鳥取駅や繁華街に近いとは思えない温泉旅館の風情だった。夕食は6千円のクーポンを使い、酒と魚を頂いた。焼き親ガニの内子と外子を食し、大満足の鳥取の夜。
走行距離:147.9km

2022年11月15日(火)
 昨夜の大満足から、そう長くは記憶がなく爆睡した模様である。寒くて目覚め、布団に潜り込んで体が温まった頃、朝風呂に向かった。2名の先客あり、同じデザインの旅館の浴衣は、少し紛らわしいなぁ、と思いながら、そそくさとお湯に浸かる。「あぁ…」
 気が付くと、私だけになっていたので、のんびりと永楽温泉を楽しんだ。ここまでは普通だったが、風呂から上り、脱いだ浴衣の場所に行くが衣類が無く、隣に見知らぬ下着と浴衣...しかも、私は使わない丹前まで揃っている。こんなこと本当にあるのか?暫く待ってみたが変化なく、見知らぬ下着を身に着ける訳にもならず、仕方なく浴衣だけ羽織って部屋に戻った、被害パンツ1枚の窃盗事件。そして朝食時間となり食堂に集う、この中に私の下着をつけた犯人のオヤジがいると思うと、何故か親近感を覚えた。今夜、市松模様(黒×緑)の私のパンツを脱いだ時、間違いを知った時、犯人のオヤジは何を思うだろうか? 脱衣所に放置された下着と丹前を見て、旅館の人は何を思うだろうか?想像すると面白くて仕方ない。夫婦で大笑いして楽しくチェックアウトした。
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 鳥取砂丘、らっきょ畑を見学し、樗谿公園へ周遊した。江戸から明治、大正、昭和、平成、令和と時代が進んでいると実感出来るほど「鳥取東照宮」の荒廃が見られた。昨日訪れた鳥取城跡も同様であるが、人が訪れない場所には、野生が戻ってくる。先ほどまでここにいた、イノシシの痕跡は蹄の後も生々しく、熊出没の注意看板も新しい。ひっそりした森の中、キツツキのドラミングが響いていた。
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県庁から500m範囲内で、野生観察ができる自然豊かな鳥取市だ。車窓から県庁から駅までの商店街を眺め、23年前の記憶と変わらぬ風景は懐かしく「吾妻そば」で昼食にした。とろっとした食感の出雲そばは、今でも変わらない味。11時開店に合わせて入店したが、店を出る頃には満席になった。記憶ではニコニコした高齢のばあさんがいたが、既に13回忌を過ぎたそうだ。引き継がれ、歴史を刻む商売に感服。オリジナルで美味い食べ物は、経済がメタバース中心の時代に変わっても、人間が動物でいる限り、食を楽しむ需要は変わらない。また食べたいと思いながら店を出る。
 徳吉、商栄町、千代水と町を眺めて、今夜の目的地(松江市)に向かう。23年前には無かった自動車専用道路は、あっという間に気高町に抜ける。途中の田んぼに多数の白い物を発見。Uターンして引き返し、接近して観察すると白鳥だった、越冬組が到着したのだろう。戦時下の国から検査なしで越境させても大丈夫なのか?危険性はないのか?野生だと思っていたら兵器かも知れない、そんな事をも発想する様な時代...
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 気が付くと松江市に到着、宍道湖の見える部屋にチェックイン。晴れから雨へ、目まぐるしい天候の変化は冬の山陰らしい。喫茶店MGで夕食。
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走行距離:184.9km

2022年11月16日(水)
 冬型の天候ではあるが、午前中の松江市内は穏やかな晴れ間ものぞく。出発前に松江城周辺を散策、紅葉が風に舞い晩秋の風情を眺めた。
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ホテルを出発して、クーポン券を消費するためにイオンで生活用品を購入するが使いきれず、カレー屋さんでサラダ付きの贅沢なランチを食すが、まだ千円分が残る。途中の道の駅では使えず、境港に行く手前の大根島のスーパーで消化した。
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クーポン消費で疲れてしまい帰路につく。伯耆溝口から降雨となり、薄暗い天候の根雨を経由、R180で明地峠を越えると気温は8℃、新見の町に入ると、西日が差していた。自宅着18:30

走行距離:363.9km
全移動距離:548.8km 消費燃料:26.86L 燃費:20.43km/L